歯ぎしりについて
その痛み、歯ぎしりが原因かも??
日々の歯のケアに熱心なのに、歯が欠けたり、折れたり、かぶせ物が何度も壊れてしまう患者さんがいらっしゃいます。むし歯もなく清掃状態もよいのに、歯に関するトラブルが減らない場合は、歯ぎしりや食いしばりが疑われます。
夜間の歯ぎしりや食いしばりによって、歯や周りの組織、あごの骨などに負担がかかってさまざまな症状が出てくるのです。
当医院でも最近多いのが、
歯が痛くてむし歯だと思い来院したら、むし歯は見当たらずどうやら夜間の歯ぎしり食いしばりによって歯が痛んでいる。
という患者さんです。
夜間の歯ぎしり、食いしばりをしているかしていないかについては、
下記の項目をチェックしてみてください。
【★ 家族から睡眠時の歯ぎしりを指摘されたことがある。】
【★ 朝起きたときにあごや肩が疲れている。】
【★ 詰め物やかぶせもの、インプラントがよく壊れる。】
【★ 歯が磨り減り、歯の溝がなくなっていたり、つやつやしている。】
【★ 就寝前より、朝のほうが知覚過敏が強い。】
上記は、歯ぎしり、食いしばりによって起こされる症例です。
歯ぎしりや食いしばりは睡眠時に引き起こされるもので、たいていが無自覚ですので、なかなか自分では気づけないのです。
同居人がいる場合は指摘されて知ることもありますが、
夜間歯ぎしりをしているからと言って歯が痛むとは、皆さんあまり結び付けられないようです。
朝起きたときに歯が痛い、銀歯がよく外れてしまう、肩こりがひどい、そんなお話をよく聞きます。
ひどい場合は噛み締めの力が強すぎる故に、歯の神経が死んでしまうこともあります。
こういった歯ぎしりや食いしばりによる歯への被害を抑える方法として、睡眠時のスプリント療法というものがあります。
歯型にあわせた特殊なプレートを就寝時に装着する、というものです。
スプリントを使うことで、歯ぎしり、食いしばりをした際の防御をするのです。
スポーツで使うソフトタイプのマウスピースに対して、夜間用のものはハードスプリントと呼ばれ、硬い素材で作ります。
上あごに装着し、噛み合わせの部分はフラットに作ります。こうすることで強く噛もうとしても横滑りをし、力を分散させる仕組みです。
患者さんごとにぴったりのものを作ります.
もし、先ほどのチェック項目に当てはまり、お悩みでしたら是非ご相談ください。
睡眠時の無意識な歯ぎしり食いしばりを完全にやめることは、ほぼ不可能です。
やめることが出来ないからと諦める前に、歯を守る方法を一緒に考えてみませんか?