歯のクリーニングだけ受けたいのに、検査をするのはなぜ?
王子の歯医者、もりや歯科医院のブログです。
みなさま、歯のクリーニングはしていますか?
ちょっと油断していたから、マスクを外すときが来たら…と思うと心配になる、という方もいらっしゃるかもしれませんね。
日頃から気を付けている方でも、歯の汚れを完全に取ることは難しいものです。
歯のクリーニングで着色や歯石を取ると、口元の印象が明るくなります。
症状が無くても3か月に1度、歯の定期検診と共にクリーニングを受けることをお勧めします。
ですが、「歯のクリーニングを受けに来たのに、なぜ検査を受けなきゃいけないの?」「検査だけ受けたい」という患者さんのお声もよく聞きます。
今回は歯のクリーニングと、事前検査についての疑問にお答えします。
当院の歯周病予防の取り組みと、クリーニング・PMTCについてのページも合わせてご覧ください。
============= もくじ ================
Q1 歯のクリーニングはどんなことをしてるの?ホワイトニングとの違いは?
Q2 歯のクリーニングはなぜ検査を受けなくてはいけないの?
Q3 保険診療の歯のクリーニングに検査が必要な理由
Q4 歯のクリーニングはなぜ1回で終わらないの?
Q5 歯のクリーニング前にどんな検査をするの?
Q6 歯のクリーニングの値段の目安は?
まとめ
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Q1歯のクリーニングはどんなことをしてるの?ホワイトニングとの違いは?
歯のクリーニングの目的は「汚れを落とすこと」。その方の本来の歯の色に戻すことができます。歯がツルツルになり、歯肉の状態も良くなり、お口全体が健康な状態になります。
歯がキレイになると同時に、歯周病や歯肉炎の改善をが期待できます。。
一方、ホワイトニングはの目的は「安全な薬剤を使って歯を漂白すること」。
その方の本来の歯の色よりも白くできる効果が期待できます。食事による色素沈着や加齢による歯の色の変化に有効です。治療ではなく美容目的の施術です。
Q2歯のクリーニングはなぜ検査を受けなくてはいけないの?
歯のクリーニングはあくまで治療が目的なので、保険診療の範囲で治療を行わなければならなりません。
具合が悪い部分に対して、必要な治療をしなくてはならないのです。
なので、施術を行う前に、本当にその治療が必要かどうか検査をする必要があるのです。
先に話しました通り、歯のクリーニングは、歯肉炎や歯周病の治療と改善が目的です。
なので、歯周病や歯肉炎の状態の検査が必ず必要になるのです。
Q3 歯のクリーニングはなぜ1回で終わらないの?
保険診療の制度を考えると、歯のクリーニングが1度で終らないことにも説明がつきます。
保険診療での歯のクリーニングは、回数や時間など、決められた条件の中で行っています。
歯の汚れ具合が軽ければ1回で終わることもありますが、場合によっては2,3回に分けて治療することもあります。
患者さまに何度も来院していただくのも心苦しいのですが、国で決められたルールなので、このあたりはどうしても避けられないのです。
Q4 歯のクリーニング前にどんな検査をするの?
クリーニング前の検査は歯周病や歯肉炎の進行状況を判断すること目的で、それぞれに意味があります。
もりや歯科で行っている事前検査は、主に次の4種類です。
・歯周ポケットの測定 ・レントゲン診断 ・問診(局所的、全体的なご病気) ・かみ合わせのチェック |
この中から、歯周ポケットの測定と画像診断について解説します。
歯周ポケットの測定=歯と歯茎のすき間の深さを知る検査
測定用の器具を、歯と歯茎の間に入れての深さを測ります。
溝の深さが3m以上だと歯周ポケットと呼ばれ、歯周病が進行しているといえます。
出血の状態から炎症の有無も分かるので、大切な検査です。
レントゲン=骨の具合から歯周病の進行度を把握するための検査
歯周病が進行すると、あごの骨がやせてきます。
あごのレントゲンをとることで、骨量や骨密度などがわかり、歯周病が進み具合が予測できます。
あごの骨の溶け具合は肉眼では確認できないので、レントゲンは歯周病の状況判断にとても大切な検査です。
Q6歯のクリーニングの値段の目安は?
初診の場合、3000円~4000円ほどです(歯のクリーニングの料金は検査代も含む)。
ただ、検査とクリーニング以外にも別の治療が必要になった場合には、もう少し費用が必要な場合があります。
まとめ
歯医者で歯のクリーニングを行う前には、検査が必要です。少し面倒に思うかもしれませんが、どれも歯肉炎や歯周病の状態を知るために必要な検査で欠かすことができません。お口を健康に保つためにも3か月に1度の定期検診をおすすめします。気になることがあればいつでもスタッフにご相談ください。