20代、30代も歯が抜けるリスクにご用心!
王子の歯医者、もりや歯科医院のブログです。
スポーツの秋、みなさん楽しんでいますか?
運動にけがは付き物です。
手足はもちろんですが、歯のケガにもよく気を付けましょうね。
今日は歯の欠損と年齢、治療法のお話です。
もくじ
油断しないで!若い年齢でも歯は抜けます
歯を放置すると体全体が不調になります
歯が欠損してしまったときの治療法
部分入れ歯は若い年齢の方にもおすすめの治療です
40代のインプラントの利用率
まとめ
油断しないで!若い年齢でも歯は抜けます
歯は何歳頃から抜け始めるんだろう、と疑問に思ったことはありませんか?
一般的に、永久歯が抜け始める年齢は45才以降だと言われています。
私はまだ20代だから大丈夫、なんて油断してはいけません。
歯周病が進行、虫歯が悪化した場合、20~30代でも歯の欠損が起こることはあります。
また、先天的に永久歯が少ない方もいます。
この場合、乳歯が抜けてしまった後永久歯が生えてこないので、10代でも永久歯が欠損します。
スポーツや日常生活の中の不慮の事故で欠損!ということもあります。
みなさんが思っている以上に歯の欠損は身近に起きていることを知っておきましょう。
放置すると体全体が不調になります
歯が抜けたままの状態が続くと、健康・美容ともに影響が出てきます。
代表的な例を見てみましょう。
お口の症状…反対側のかみあわせの歯が伸びてきたり、お隣の歯が倒れてきたりして、歯並びが崩れ始めます。
食物を噛みづらくなり、はぐきやほっぺたを噛んでしまう。
歯茎の炎症につながりやすい。
美容面…顔面にゆがみが生じる。
健康面…肩こりや頭痛、めまいなどなど
このように、歯が抜けると不調が次々と起きます。
歯が欠損した場合はできるだけ早い治療をおすすめします。
歯が欠損してしまったときの治療法
歯の欠損の治療法として代表的なのは、入れ歯、ブリッジ、インプラントですね。
それぞれの特徴を簡単にご説明します。
インプラントは、あごの骨に人工の歯の根を埋め込んで、人工の歯を被せる治療法です。自分の歯と同じような感覚でしっかりと噛むことができて、見た目も美しいのがメリットです。一方、手術が必要で、術後のケアにもとても気を遣わなければなりません。お手入れを間違うと炎症を起こしやすく、入れ歯と比べてかなり綿密なケアが必要になります。
ブリッジは、失った歯の両隣りの歯を支えにして、人工物の歯を繋げて橋を掛けるように入れる治療法です。
ブリッジは取り外しの手間がないのがメリットです。
デメリットは、欠損部の両隣の健康な歯を大きく削り、装着後も負荷をかけてしまうこと。しっかりとケアをしないと汚れが溜まりやすいです。
部分入れ歯は大掛かりな手術は不要、周囲の歯をそんなに削る必要もありません。
デメリットは、食べかすが挟まりやすく、取り外しを面倒に感じる場合があります。
天然の歯と同じように噛むことができず、硬いものをしっかり噛むことができません。
ご覧のように治療法には必ずメリット、デメリットがあります。
よく相談して、ご自分に合った治療法を一緒に考えましょうね。
部分入れ歯は若い年齢の方にもおすすめの治療です
部分入れ歯というとお年寄りのイメージがあるかもしれません。
ですが、費用的にも時間的にも手軽に始められる治療選択の1つとして人気があります。
技術の向上によって、使用感や見た目の違和感は軽減されてきているので、治療に迷ったらまず部分入れ歯をお選びいただくことをおすすめします。
40代のインプラントの利用率
平成28年に厚生労働省が行った歯科疾患実態調査の結果で、興味深い報告があります。
年代別に見た場合、40代の方でのインプラントの装着割合と部分入れ歯装着割合は同程度で、約30万人程度だったそうです。
日本では、入れ歯と比べるとインプラントは歴史の浅い治療法です
技術も日々進歩し、治療の選択肢として身近になってきたことを感じます。
まとめ
歯の欠損はみなさんが思うよりも身近に起きる問題です。
ショックを受けることと思いますが、今はいろいろな治療法もありますし、技術も向上しています。
ご自身の状況や生活に合った治療法を選ぶお手伝いをいたしますので、気軽にご相談ください。
Tags: 歯の欠損、自由診療、保険診療、カウンセリング